PERSONZの”RELOAD_MODERN BOOGIE_1988”が終了!

2/19、2/20大手町三井ホール、2/23umeda TRAD、において開催されたPERSONZのライブ「RELOAD_MODERN BOOGIE_1988」が終了した。

その2日目の大手町三井ホールのライブをレポートする。

1988年にリリースされたPERSONZの2作目のアルバム「MODERN BOOGIE」を最新で最高の形にRELOADさせる試みのライブ。

それは懐かしさよりも、34年前にレコーディングされた作品たちが生き生きと新たな生命と力を吹き込まれて力強く蘇るイメージの方が強く感じられるライブだった。

会場の広々としたロビーにはJILLが初めての日本青年館でのホールコンサートで着用した衣装を始め歴代の衣装が展示され、集まったファンは写真を撮ったりその衣装を見ながら当時のライブに思いを馳せているようだった。

場内に入るとステージ後方には「MODERN BOOGIE」のアルバムジャケットをイメージさせる真紅のドレープのカーテンが設置され、視覚的にもライブへの期待が高まっていく。

SEが鳴りライブは「CAN’T STOP THE LOVE」で始まった。

コロナ禍でのライブではあるが当然のようにオーディエンスは皆立ち上がり、手を振り上げてジャンプを繰り返す。

その手首にはまるで示し合わせたようにグッズ売り場で購入したブルーのMODERN BOOGIEのロゴがプリントされたバンダナが巻いてある。

それはコロナ禍で声を出せないファンからの精一杯の声援のように映った。

この日のライブはアルバムの収録順に演奏され進行していった。

ボーカルのJILLは今回のライブから導入したヘッドセットのマイクを装着し、ハンドマイクから解放された自由さから全身を使ってパフォーマンスをしていた。

ドラムの藤田曰く「PERSONZのアルバムの中ではヤンチャな曲がたくさん収録されている1枚」の「MODERN BOOGIE」は当時の勢いのまま、いや、それを遥かに上回るパワーとスキルで見事にRELOADされていく。

「鏡の中のLABYRINTH 」では幻想的な照明の中、当時は表現しきれなかったであろう奥深いところまで表現しきっていたし、メンバーにも当時の作品をただ再演すると言う意識は微塵もなかったに違いない。

なぜならどの曲もノスタルジジックな感傷とは無縁で2022年に堂々とピカピカに響いていたのだから。

5曲目の「FUNNY MONEY」でJILLはメンバーの顔がプリントされたダミーのお札をびっしりと取り付けたスカートと帽子を身につけてパフォーマンス。

なんとこの衣装はJILL自らが手がけたというから驚きだ。

JILLの発想力と尽きることのないイマジネーションもPERSONZの原動力になっているのは想像に難くない。

ステージの後方にスクリーンが降ろされ、月を思わせる丸い明かりの中にJILLのシルエットを映しだし1988年に渋谷公会堂で演奏された時と同じ演出で披露された「CRY FOR THE MOON」。

キャリアを重ねて表現力を増したJILLの潤いのあるボーカルが心地よく客席に染み渡る。

11曲目の「LOVE IN THE DARKNESS」では黒い目隠しをして渾身のパフォーマンス!

続く「MODERN BOOGIE 」で第1部が終了してメンバーは一旦ステージを降りた。

その後再度ステージ後方にスクリーンが降ろされ、1988年に行われた日比谷野外音楽堂、渋谷公会堂でのライブの映像が投影される。

当時はケーブルテレビでのみ放送された貴重な映像だ。

そんな20代のメンバーの姿を微笑ましく見つめるオーディエンス。

第2部はインディーズデビューアルバム「ROMANTIC REVOLUTION」に収録されている「Mystery Hearts」でスタート。次に演奏された「HOLD ME TIGHT」では曲中に1979年にデビューしたアメリカのバンド、The Nack の「My Sharona」のフレーズを挟んだりと遊び心も忘れない。

16曲目の「HOLLYWOOD MOVIE STAR」ではスクリーンに映るJILLが自ら手がけたショートムービーとの対比が興味深かった。

アンコールの「Dear Friends」と「I AM THE BEST」はYouTubeでの生配信を行なった。

「こんな状況で会場に来たくても来られなかった人がたくさん居ると聞きました。そんな人たちの為に、聞かせてあげようよ!」と言うのJILLの声に客席も大きな拍手で答える。

2020年にリリースされた「I AM THE BEST」。

この作品を携えて全国を回るはずだったツアーはコロナウィルスの影響により全箇所中止になってしまったが、その後再開されたライブでは必ず披露されている。

この日もライブを締めくくる最高の演奏を聞かせてくれた。

結成から38年、一度も活動を止めることも、解散することもなく前進し続けてきたPERSONZは今でも瑞々しくROCKを鳴らし続けてくれている。

どんな時もPERSONZは”Now is the best!”なのだ。


写真 佐藤哲郎


セットリスト

1 . CAN’T STOP THE LOVE

2  . PHYSICAL BEATS

3  . 鏡の中のLABYRINTH

4  . RESTLESS SUNDAY

5  . FUNNY MONEY

6  . BE HAPPY

7 . CRY FOR THE MOON

8  . POISON MIND

9  . ESCAPE GENERATION

10  . TENDERNESS

11  . LOVE IN THE DARKNESS

12  . MODERN BOOGIE

13  . Mystery Hearts

14  . HOLD ME TIGHT

15  . PARADE (or POWER PASSION)

16  . HOLLYWOOD MOVIE STAR

17 . IT’S TOO LATE

18 . LUCKYSTAR

ENCORE

Dear Friends

I AM THE BEST 


◆PERSONZ オフィシャルサイト

http://personz.net/

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