地方発信からの可能性を広島・尾道の魅力が後押し! 映画『逆光』試写会に作品を手掛けた渡辺あや、須藤蓮登場!

3月24日、広島・尾道にて映画『逆光』の関係者試写会が行われ、映画の脚本を手掛けた渡辺あやさんと監督・主演を務めた須藤蓮さんが登壇。試写を行うにあたり映画作りに込めた思いを、作品制作の経緯とともに語りました。


昨年劇場版が公開されたNHKのドラマ『ワンダーウォール』で主演を務めた須藤さんは昨年、街にある映画館『シネマ尾道』で行われた映画イベントに登壇。その際に尾道という街の魅力にすっかり魅せられたといいます。

一昨年より映画監督を志していた須藤さんは、昨年東京・渋谷で自主映画を撮影する予定となっていましたが、コロナ感染拡大の影響で影響を余儀なくされ、尾道で作品を作る方向へとシフトしていきました。そして映画『ワンダーウォール 劇場版』でも脚本を書き上げた渡辺さんとともにこの街で映画を作る運びとなり、ついにこの日初お披露目となりました。

たびたび広島にも訪れている渡辺さんは、この街に根差した映画文化に対する理解の深さ、映画作りに向けたクリエイティビティやエネルギーの高さを感じ「そこにすごく勇気づけられてそもそもこの自主映画を大変なさなかに作りたいと思ったんです」と、本作を製作にするに至った経緯を振り返ります。


また須藤さんは同じく尾道の魅力にひかれたことに賛同し、本作も「東京中心」という現状の映画の通例的な流れとは違う、尾道を起点とした地方発信を行いたいと考えたと回想します。その意図としては、映画を見た観客のダイレクトな反応を製作側、役者としては感じにくく、クリエイティビティという点において懸念があると感じたことにあったといいます。

しかし、通常の興行を考えた場合に地方発信では利益を見込める可能性は低いと、配給宣伝会社からは作品に対して興味は持ってもらえたものの、興行としては反対されたとのこと。それでも尾道という街の魅力を深く感じた須藤さんは、その可能性に賭け渡辺さんとともに自腹を切って本作の製作、そして尾道からの発信を敢行したとその経緯を振り返ります。

この尾道からの発信を「多分『自然農法』みたいなもの。その土地の風土や土の力を信じる、そしてそこに作物を植える、ということだと思うんです」と語る渡辺さん。須藤さんも「低予算で作った映画が、街の魅力と共に広がり、『広島、尾道に、こんなにも可能性が広がっている』ということが、クリエイターの中で、共通認識として育っていかないだろうか、ということにも期待しているんです」と、自身の感じている広島・尾道の可能性の大きさを訴えつつ、本作をアピールされました。


映画『逆光』は1970年代頃の夏の尾道を舞台に、ある一人の青年が思いを寄せる大学の先輩との関係、揺れ動く複雑な思いを、二人の女性との関係を絡めて描きます。渡辺さんは本作にて映画オリジナル脚本としては10年ぶりの作品を描き上げました。また音楽はNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」、大河ドラマ「いだてん」などを担当した大友良英さんが手掛けています。

またキャストには須藤さんのほかに『ワンダーウォール』でも共演した中崎敏さんが出演。他にも舞台、映画、ドラマとマルチに活躍する富山えり子さん、本作が長編映画デビューとなった木越明さんと個性的な面々が名を連ねています。映画は7月17日よりシネマ尾道で公開、その後同じく広島の横川シネマ、そして京都から東京という順で公開される予定です。

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