29日、広島県・広島市のJMSアステールプラザホールにて、横山雄二監督の映画『愚か者のブルース』の特別上映会イベントが行われ、横山監督とともに映画に出演した熊切あさ美、佐々木心音、小原春香、矢沢ようこらが登壇、撮影を振り返るとともに上映の喜びを語りました。
映画『浮気なストリッパー』で監督、『彼女は夢で踊る』で作品プロデュースと、広島のストリップ劇場である『広島第一劇場』を舞台に作品を作り続けてきた横山監督。
本作はそんな『広島第一劇場三部作』の最終章といえる作品で、ストリップ劇場という一見ネガティブな側面を見せる対象を巧みに用い、劇場周辺の古い街並みとともに群像劇を交えて鮮烈に映し出しています。主演は『彼女は夢で踊る』に引き続き加藤雅也が担当しました。
撮影が実施されたのは、ちょうどコロナ禍が広がる直前の2019年。横山監督は完成しいよいよ公開にこぎつけるまでに費やした2年半の年月を振り返り「こうして同じものをみんなで見られるなんてステキだなと思います」と訪れた日への思いを語ります。
ヒロイン・タマコ役を務めた熊切も、撮影終了以降の動きがしばらく見られなかったことに大いに不安を抱いたことを振り返りながら「こうして(皆さんに)見ていただくことを幸せに思います」と喜びの思いを告げます。
本作でNo.1ストリップ嬢のグロリア役を務めた佐々木は、その役の大きさに当初戸惑いもありながらも憧れの存在を演じられることで、ある意味ストリップ劇場の聖地でもあった広島第一劇場のステージに立てるという喜びと合わせて「200%で頑張らせていただきました」と全力投球で演技に臨んだことを振り返ります。
一方、人物構成の中で小悪魔的存在として物語の事件を引き起こすきっかけとなるストリッパー・つみれ役を務めた小原は、物語の上では嫌われ役ながらも、その構成上必要なパズルの1ピースであったと作品を振り返り確信し「私はつみれのファンになりました。撮影の時には気が付かなかったけど、改めて考えると横山監督から素敵なプレゼントをいただいたと思っています」と、今回の出演を回想します。
横山監督の「ストリップ劇場三部作」すべてに出演を果たした矢沢。実際に撮影に使われた第一劇場は、劇中でも最後の解体作業の一部始終が映し出されていますが、実際の劇場におけるラストダンスは矢沢が担当しており、作品への出演と合わせて「今にして新しい第一劇場の魅力を思い知らされた気がします」と出演における自身の思いを感慨深く語ります。
またこの日は、本作に音楽の楽曲提供を行ったミュージシャンの藤江潤士、YASS、ryo-suke、Mebiusらも登場し、映画で使われた音楽を生のステージで披露。横山監督の『浮気なストリッパー』でも音楽を担当したYASSは本作に対して「僕らのようなモノを作る人間にとって、涙なくしては見られない作品でした」と感激の思いを述べました。
出演:加藤雅也、熊切あさ美、横山雄二、佐々木心音、小原春香、矢沢ようこ、さいねい龍二、ノッチ、仁科貴
太田光(爆笑問題)
特別出演 未唯mie(ピンク・レディー)
特別出演 / 筒井真理子
監督・脚本・原作:横山雄二 企画プロデューサー:加藤 雅也 横山 雄二
配給:アークエンタテインメント © 2022 by Yokonandes Film 上映時間:95分 公式サイト:www.orokamono.net/
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