純愛映画の名手・渡辺あやが見出した、24歳の新鋭!須藤蓮  初監督・主演映画『逆光』製作発表&尾道先行公開決定!

1970 年代、真夏の尾道。若き才能が放つ繊細な官能美。三島由紀夫を媒介とした青年たちの愛憎のラブストーリー。

映画『逆光』は、『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』などの映画や、NHK朝ドラの「カーネーション」の脚本を手掛けた脚本家の渡辺あやとNHKドラマ「ワンダーウォール」で主演を務めた若手俳優の須藤蓮が企画したオリジナル作品。

二人は渡辺が脚本を担当した「ワンダーウォール」で知り合い、この作品で尾道を訪れたことがきっかけになり着想され、渡辺がオリジナル脚本を書き下ろし、須藤が自ら監督を手掛ける完全な自主企画映画として制作されました。

純愛映画の名手・渡辺あやが紡ぎだした、真夏の尾道を舞台に二人の青年の情愛を描く官能的な物語。その文学的で美しい物語を、その才能に惚れ込んだ渡辺が弱冠24歳の須藤蓮に託し、驚きの美意識と感性で見事に映画へと結実させました!

故郷尾道に帰省してきた主人公晃を演じるのは、監督の須藤蓮、晃が憧れる大学の先輩吉岡は『花束みたいな恋をした』に出演した新進気鋭の俳優中崎敏が演じます。中崎は『ワンダーウォール』でも須藤と共演を果たしています。共演する女優陣は舞台や映画「リバーズ・エッジ」などで堅実なバイプレイヤーとして活躍する富山えり子に、オーディションで見出され今回が初の本格的な演技となる木越明が映画界の新たな逸材として瑞々しい魅力を放ちます。

音楽を手掛けるのは、朝ドラ「あまちゃん」や、大ヒット映画『花束みたいな恋をした』など数々の映画音楽を手がける大友良英。さらに、渡辺とともに須藤蓮の才能に惚れ込んだ『浅田家』『ナラタージュ』といった良質な話題作を次々と手掛ける小川真司が、エグゼクティブプロデューサーとして『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』以来のタッグを組みます。

そして本作は、撮影地の尾道を先行上映とし、7月17日(土)より先行公開が決定しました。また広島県尾道市で撮影された本作の上映を尾道からスタートにあたり、自主配給の資金を募るため5月13日よりクラウドファンディングが開始されています。このプロジェクトは「地方から東京へ」という配給展開を実現することで新たな映画体験の可能性を見出すことを目標として開始されています。


クラウドファンディングサイト

http://motion-gallery.net/projects/gyakkofil


【作品情報】

■タイトル:『逆光』 ■監督:須藤蓮 ■企画:渡辺あや 須藤蓮

■脚本:渡辺あや 『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』 NHK朝ドラ「カーネーション」

■音楽:大友良英 『花束みたいな恋をした』 NHK朝ドラ「あまちゃん」

■エグゼクティブプロデューサー:小川真司 『浅田家』『ナラタージュ』『ジョゼと虎と魚たち』

■出演:須藤蓮、中崎敏、富山えり子、木越明

■公開:2021年7月17日(土)尾道にて先行公開、全国順次公

●制作・配給:FOL ●制作協力:Ride Pictures ●配給協力:ブリッジヘッド

【2021 年/日本/日本語/62 分/カラー/シネマスコープ/5.1ch】

©2021『逆光』FILM


●あらすじ:

1970 年代、真夏の尾道。22歳の晃は大学の先輩である吉岡を連れて帰郷する。晃は好意を抱く吉岡のために実

家を提供し、夏休みを共に過ごそうと提案をしたのだった。先輩を退屈させないために晃は女の子を誘って遊びに出かけることを思いつ

く。幼馴染の文江に誰か暇な女子を見つけてくれと依頼して、少し変わった性格のみーこが加わり、四人でつるむようになる。

やがて吉岡は、みーこへの眼差しを熱くしていき、晃を悩ませるようになるが…。


■監督・主演:須藤蓮(すどうれん)(24歳)コメント

この度、初めて映画を撮りました。企画の立ち上げからお金の計算まで、全て自分達でやるんだ!と意気込んで始めたものの、まさに「言うは易し、行うは難し」、その大変さは想像をはるかに上回るものでした。正直なめてました。

一方で、ただただ自分の感覚と仲間たちの才能を信じながら突き進んできたこの数ヶ月、鬱屈していたエネルギーがぐるぐると循環し、満身創痍になりつつも物を作る喜びを噛み締めた時間は、まさに青春そのものでした。僕は自他共に認めるお喋り男なのですが、い

ざ作品について説明を求められると急に一つとして言葉が出てこなくなることに、自分でびっくりしています。なぜ、このあらすじなのか、時代設定なのか、カメラワークなのか、そもそもなぜ尾道で撮ったのか。どんな質問にも「どうしてもそうしたかったから」としか答えようがなく、それはちょうど恋心を説明できないようなものなのかもしれないと思っています。

言葉にならない僕の宝物、「逆光」をぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。

須藤蓮 プロフィール

1996年7月22日生まれ、東京都出身。

京都発地域ドラマ『ワンダーウォール』主要キャストの1人として出演。またNHK 連続テレビ小説『なつぞら』にも登場、NHK 大河ドラマ『いだてん』では吹浦忠正役として出演を果たしている。

そして本作では初監督を務める。


■出演:中崎敏(なかざきはや)(29歳)コメント

この作品のイン前、監督須藤蓮は「衣装、ロケ地、撮り方全部 最高のものを用意してあるので絶対に魅力的に撮ります」と力強く言ってくれました。その真っ直ぐな目と愚直なまでの行動力は疑念を生む一切の隙を許さず、自分のみならず周りを惹きつけて更にポテンシャルを高めました。

その言葉通り、細部までこだわり抜いた絵作りは画面に映る全てのものに光を当てその物の持つ生来の輝きを何倍にも膨らませます。大人になるにつれて陰の部分に物事の本質を見るようになりがちでしたが、それは光の当たる部分に魅せられているという大前提があってこそというのを思い出させてくれました。須藤蓮の初監督作品、五感をフルに使ってお楽しみください。

中崎敏 プロフィール

俳優。北海道出身。幼少期をハワイで過ごす。帰国後は札幌市で育ち、慶応義塾大学へ進学し上京。在学中に俳優を志しニューヨークフィルムアカデミーに短期留学をする。出演作に映画「3泊4日、5時の鐘」(15/dir.三澤拓哉)、映画「帝一の國」(17/dir. 永井聡)、Netflix「The Outsider」(18/dir.マーチン・サントフリート)、映画「ワンダーウォール 劇場版」(20/dir.前田悠希)など映画を中心に国内外の作品に出演。近作では映画「ある殺人、落葉のころに」(21/dir.三澤拓哉)、映画「あのこは貴族」(21/dir.岨手由貴子)、映画「花束みたいな恋をした」(21/dir.土井裕泰)等に出演している。


■企画・脚本:渡辺あや コメント

一度でいいから、どこからの依頼でもなくなんの企画会議も通さず、ただ純粋に「作りたい」という理由で作品を作ってみたいものだと思いながら、そんな自由は叶わぬ夢だと長らく諦めていました。

ところが去年、突如「よし、そういうのを作るぞ」と思いたったのは、やはり緊急事態宣言下という、あらゆる仕事が吹っ飛び、日常がすべて崩壊したような時間の中で、それはかつてなく切実な、作家としての生存本能のような衝動だったと思います。

そうして須藤蓮監督とお互いの持続化給付金を持ちよって、若い役者やスタッフたちに声をかけ、ただ「自分たちが作りたいものを作る」ことを唯一のルールとして、この世に生まれてきたのがこの「逆光」です。

闇の中にみずから土を持ち上げて芽吹く緑が時々底知れぬ力を見せてくれるように、本作もその完成に至るまでの過程の中で、びっくりするような希望の景色を私にたくさん見せてくれました。本作のそんな生命力が、これから誰かの心に「生きたまま届く」ことを夢みて、ワクワクしております。

渡辺あや プロフィール

1970年生まれ、兵庫県出身。2003年、映画「ジョゼと虎と魚たち」で脚本家デビュー。

連続テレビ小説「カーネーション」。映画「メゾン・ド・ヒミコ」「天然コケッコー」「ノーボーイズ,ノークライ」。テレビドラマ「火の魚」「その街のこども」「ワンダーウォール」「ストレンジャー 上海の芥川龍之介」など。さらに、ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」がNHKにて放送中。


■エグゼクティブプロデューサー:小川真司 コメント

「逆光」のラッシュを初めて見たときの印象は鮮烈だった。正直、須藤蓮がここまでちゃんと監督できるとは想像してなかったので、編集で意見を求められたときにはかなり真剣に応えてアドバイスした。結果、その流れで公開の手助けをすることになったわけだ。しかし何やらこれは必然だったように思えて仕方ない。

繊細に構築された作品世界に魅力があったというのももちろんあるのだが、コロナ禍に遭った時代の節目にあたる今、「匂い」や「手触り」を主たる豊穣さとする「映画」を持続可能にするために、制作から公開までまるっとリノベーションしようという「映画ゲリラ」と呼びたくなるような無謀な志がこんなところから出てきたのかという発見に心が躍ってしまったのだ。

「逆光」は時代に逆行しているようで逆行していない。それを証明できるのは、私と同じように時代に差し込まれる光を待ち望んでいる映画ファンなのだと信じている。同志よ、来れ!

小川真司 プロフィール

アスミック・エース エンタテイメント株式会社執行役員を歴任後、同社企画・製作事業本部エグゼクティブプロデューサーに就任。2012 年、株式会社ブリッジヘッドを設立。代表作に、『ピンポン』(02)、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『ノルウェイの森』(10)、『陽だまりの彼女』(13)、『トイレのピエタ』(15)、『ナラタージュ』(17)、『浅田家!』(20)などがある。

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