武田信玄の父であり、甲府を開府した信虎の晩年を描いた映画『信虎』は、11月12日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ梅田他にて全国公開いたします。
この映画は、京で足利将軍に仕えていた主人公の武田信虎が、国主に復帰するために祖国・甲斐を目指すところから始まります。そこに立ちはだかるのが、孫の勝頼とその寵臣たちです。信長との決戦にはやる勝頼の暴走を止めようと、信虎が次々と秘策を仕掛ける物語となっています。
公開を前に、三谷幸喜さんより本作に向けて絶賛のコメントが到着いたしました!
本作は、本物の甲冑や武具を使用しており、実際の寺や城郭での撮影を敢行してまいりました。そのリアルさに感銘を受けた三谷幸喜さんからのコメント、お披露目いたします。
<三谷幸喜コメント>
「大河ドラマとは、全く違う戦国がそこにあった!」
感想はこれに尽きます。
メイクも美術も衣装も、とても新鮮でした。戦のシーンも、斬られる痛さや怖さが伝わって来て、ドキドキしました。
いちばんかわいそうなのは、あのよく食べる少年。調べてみたら、本当にあんな感じだったんですね。
信虎を演じるのは、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐の声優として知られ、また数々の大河ドラマなどの時代劇作品に出演し、36年ぶりの主演作となる名優・寺田 農。ヒロインに谷村美月を招き、信虎の娘で15歳のお直をあどけなく演じております。榎木孝明、永島敏行、渡辺裕之らベテラン俳優が重要人物として豪華出演し、また矢野聖人、荒井敦史、石垣佑磨の若手俳優も戦国乱世の激動の時代を生き抜く姿を巧みに演じております。
監督は、『デスノート』、平成『ガメラ』シリーズの金子修介。音楽には『影武者』など後期 黒澤 明作品や今村昌平の一連の作品に携わった巨匠の池辺晋一郎、武田家考証に武田氏研究の第一人者・平山 優を迎え、そして撮影に『恋人たち』('15)の上野彰吾、衣裳の宮本まさ江、特殊メイク スーパーバイザーの江川悦子、美術装飾の籠尾和人、VFXスーパーバイザーのオダイッセイなど、日本映画の最高峰の叡智を結集させております。
時代劇作りにおいて、髷(まげ)・衣裳・甲冑・旗・馬・所作・音など戦国時代を忠実に再現することにこだわりぬいた本格時代劇映画です。それでありながら、滑稽味やファンタジー要素を盛り込んだ人間ドラマに仕上がっています。これまでにない新感覚のテイストを併せ持つ意欲的、野心的な作品です。どうぞ、お楽しみください。
まもなく、「虎」が目覚める!
<あらすじ>
元禄14年(1701)、甲斐武田家の一族で、五代将軍徳川綱吉の側用人・柳澤保明(後の吉保、柏原収史)は、四男坊・横手伊織(鳥越壮真)に、祖父と交流のあった武田信虎入道(寺田 農)の晩年の活躍を語る。
信虎は息子・信玄(永島敏行)に甲斐国を追放された後、駿河を経て京で足利将軍に仕えていた。元亀4年(1573)、すでに80歳になっていた信虎は、信長包囲網を形成し上洛を開始した信玄の上洛を心待ちにしていたが、信玄が危篤に陥り、武田軍が兵を引いたことを知る。甲斐国の国主に返り咲く好機と考えた信虎は、家老の土屋伝助(隆 大介)と清水式部丞(伊藤洋三郎)、末娘のお直(谷村美月)、側近の黒川新助(矢野聖人)、海賊衆、透破(忍者)、愛猿・勿来(なこそ)などを伴い、祖国・甲斐への帰国を目指す。途中、美濃での激しい合戦を乗り越えて、やっとの思いで信濃高遠城にたどり着いた信虎は、六男・武田逍遥軒(永島敏行・二役)に甲斐入国を拒まれる。信玄が他界し、勝頼が当主の座についたことを知った信虎は、勝頼(荒井敦史)との面会を切望する。そして3カ月後、ついに勝頼が高遠城に姿を現す。勝頼をはじめ、信虎の子・逍遥軒と一条信龍(杉浦太陽)、勝頼の取次役・跡部勝資(安藤一夫)と長坂釣閑斎(堀内正美)、信玄が育てた宿老たち、山県昌景(葛山信吾)・馬場信春(永倉大輔)・内藤昌秀(井田國彦)・春日弾正(川野太郎)が一堂に会することになる。信虎は居並ぶ宿老たちに、自分が国主に返り咲くことが武田家を存続させる道であることを説くが、織田との決戦にはやる勝頼と、跡部・長坂ら寵臣に却下される。これが『甲陽軍鑑』に描かれた名場面である。自らの無力さを思い知らされた信虎は、かつて信直(石垣佑磨)と名乗っていた頃に、身延山久遠寺の日伝上人(螢 雪次朗)から言われたことを思い出し、仏門に帰依する。その後、信虎は上杉謙信(榎木孝明)・北条国王(氏直)らに後事を託し、娘のお直とお弌(左伴彩佳 AKB48)や旧臣・孕石源右衛門尉 (剛たつひと)たちに看取られて大往生を遂げる。
その後、勝頼の失政が続き、天正10年(1582)、織田信長(渡辺裕之)による武田攻めによって一門の木曽義昌ほか穴山信君(橋本一郎)が謀叛を起こし、勝頼は討死、妻の北の方(西川可奈子)も殉じ、武田家は滅亡する。以前、武田家臣・安左衛門尉(嘉門タツオ)が受けた神託が現実のものとなった。その時から信虎の秘策が次々と奇跡を起こす。信虎に翻弄された娘・お直や家臣たちの運命はいかに――。
寺田 農/谷村美月・矢野聖人・荒井敦史/榎木孝明・永島敏行・渡辺裕之/隆 大介・石垣佑磨・杉浦太陽・葛山信吾・嘉門タツオ/左伴彩佳(AKB48)・柏原収史
伊藤洋三郎・川野太郎・螢 雪次朗・安藤一夫・堀内正美・永倉大輔・井田國彦・橋本一郎・剛たつひと・西川可奈子・鳥越壮真/北岡龍貴・外波山文明・水島涼太・大八木凱斗・井藤 瞬・森本のぶ・奥山眞佐子・小堀正博
<スタッフ>
監督:金子修介 共同監督・脚本:宮下玄覇 音楽:池辺晋一郎
製作総指揮・企画・プロデューサー:宮下玄覇 プロデューサー:西田宣善 協力プロデューサー:榎 望
撮影:上野彰吾 照明:赤津淳一 録音:原川慎平 美術・装飾:宮下玄覇・籠尾和人 VFXスーパーバイザー:オダイッセイ 衣裳:宮本まさ江 特殊メイク スーパーバイザー:江川悦子 編集:宮下玄覇・山本浩史 整音・ダビング:臼井 勝 音響効果:丹 雄二 武田家考証/字幕・ナレーション協力:平山 優 プロダクション統括:芳川 透
カラーグレーディング:広瀬亮一 スクリプター:奥井富美子 時代考証・キャスティング:宮下玄覇 演技事務:出射 均・早川喜貴・関根浩一 スチール:制野善彦 題字:森田彦七(『乱』揮毫・今井凌雪門下) 製作担当:丹羽邦夫・安達 守 助監督:村上秀晃 西山太郎 美術装飾担当 助監督:生駒 誠
製作:ミヤオビピクチャーズ
2021年/日本/日本語/カラー/ビスタ/5.1/135分/
配給:彩プロ PG-12 ©2021ミヤオビピクチャーズ
TOHOシネマズ甲府にて先行公開中
11月12日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ梅田他にて全国公開
<URL>https://nobutora.ayapro.ne.jp
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